ANAカードとは?2026年最新のラインナップ全体像
ANAカードは、全日本空輸(ANA)と各カード発行会社が提携して発行するクレジットカードの総称です。日常のショッピングやANA便の搭乗でANAマイルが効率よく貯まるのが最大の魅力で、陸マイラーから頻繁に飛行機を利用するビジネスパーソンまで幅広い層に支持されています。
しかし、ANAカードと一口に言っても、その種類は非常に多岐にわたります。2026年現在、大きく分けると以下の5つのグレードが存在します。
- 一般カード(ANA一般カード)
- ワイドカード
- ワイドゴールドカード(ANAゴールドカード)
- プレミアムカード(ANAプレミアムカード)
- 学生カード
さらに、発行ブランドとしてVISA・Mastercard(三井住友カード発行)、JCB、アメリカン・エキスプレス(AMEX)、ダイナースクラブの選択肢があり、それぞれで年会費や付帯サービスが微妙に異なります。
💡 ポイント:ANAカードを選ぶ際に最も重要なのは「年間いくら使うか」「年に何回飛行機に乗るか」「どの特典を重視するか」の3点です。この記事では、この3つの軸を中心に各カードの違いを徹底的に解説していきます。
ANAカードの基本的な仕組み
ANAカードのマイルの貯め方は、大きく分けて「フライトマイル」と「ショッピングマイル」の2種類があります。
フライトマイルは、ANA便やスターアライアンス加盟航空会社の便に搭乗した際に貯まるマイルです。通常のフライトマイルに加えて、ANAカード会員だけに付与される「ボーナスマイル」が上乗せされるのが大きなメリットです。このボーナスマイルの割合がカードのグレードによって異なります。
ショッピングマイルは、日常の買い物でカードを利用した際に貯まるマイルです。基本的にはカード利用で貯まるポイント(Vポイント、Oki Dokiポイントなど)をマイルに移行する仕組みとなっており、移行レートがカードのグレードや加入するコースによって変わります。
2026年時点でのANAカード選びのトレンド
2026年現在、ANAカード選びにおいていくつかの注目すべきトレンドがあります。
まず、キャッシュレス決済の普及により、ショッピングでのカード利用額が増加しています。これに伴い、ショッピングマイルの還元率がカード選びの最重要ポイントとなっています。
また、スマートフォン決済との連携も重要な要素です。Apple PayやGoogle Payに対応しているかどうか、iDやQUICPayといった電子マネーとの紐付けが可能かどうかも、日常使いの利便性に大きく影響します。
さらに、コロナ禍以降の旅行需要の回復により、空港ラウンジや旅行保険の充実度を重視する声も高まっています。特に海外旅行保険の補償額や家族特約の有無は、ファミリー層にとって見逃せないポイントです。
ANA一般カード:マイル入門に最適な1枚
ANA一般カードは、ANAカードの中で最もベーシックなグレードに位置するカードです。年会費を抑えながらANAマイルを貯めたい方にとって、最初の一歩となるカードと言えるでしょう。
ANA一般カードの基本スペック
| 項目 | VISA / Mastercard | JCB | AMEX |
|---|---|---|---|
| 年会費(本会員) | 2,200円(税込) ※初年度無料 |
2,200円(税込) ※初年度無料 |
7,700円(税込) |
| 家族会員年会費 | 1,100円(税込) | 1,100円(税込) | 2,750円(税込) |
| 入会・継続ボーナスマイル | 1,000マイル | 1,000マイル | 1,000マイル |
| 搭乗ボーナスマイル | +10% | +10% | +10% |
| ショッピングマイル還元率 | 0.5%(1,000円=1P=5マイル) ※10マイルコース加入で1.0% |
0.5%(1,000円=1P=5マイル) ※10マイルコース加入で1.0% |
1.0%(100円=1マイル) |
| 10マイルコース年会費 | 6,600円(税込) | 5,500円(税込) | 不要(標準で1.0%) |
| 海外旅行傷害保険 | 最高1,000万円(自動付帯) | 最高1,000万円(自動付帯) | 最高3,000万円 |
一般カードのメリットとデメリット
【メリット】
- 年会費が安く、ANAマイルを貯め始めるハードルが低い
- VISA/Mastercard/JCBなら初年度年会費無料
- 毎年カード継続時に1,000マイルがもらえる(年会費の元が取りやすい)
- ANAカードマイルプラス加盟店ではさらにマイルが上乗せ
- ANA機内販売やANA Festa(空港売店)で10%割引
【デメリット】
- マイル還元率1.0%にするには別途「10マイルコース」への加入が必要(追加年会費が発生)
- 空港ラウンジの利用特典がない
- 旅行保険の補償額が低い
- 搭乗ボーナスマイルが+10%と最低限
一般カードが向いている人
ANA一般カードは、以下のような方に特におすすめです。
- ANAマイルを初めて貯める方
- 年間のカード利用額が100万円以下の方
- 飛行機に乗る頻度が年1〜2回程度の方
- まずは低コストでマイルの貯まり具合を試したい方
💡 ポイント:ANA一般カード(VISA/Mastercard/JCB)の年会費2,200円に対して、毎年もらえる継続ボーナスは1,000マイル。1マイル=2円以上の価値で使えることを考えると、年会費の元はほぼ確実に取れる計算です。マイル初心者にとって非常にリスクの少ないカードと言えます。
ANAワイドカード:一般とゴールドの中間的存在
ANAカードには、一般カードとゴールドカードの間に「ワイドカード」というグレードが存在します。知名度はやや低いものの、特定のニーズを持つ方にはフィットする場合があります。
ワイドカードの基本スペック
ワイドカードの年会費は7,975円(税込)(VISA/Mastercard/JCBの場合)で、一般カードとゴールドカードの中間に位置します。
主な特徴は以下の通りです。
- 入会・継続ボーナスマイル:2,000マイル(一般カードの2倍)
- 搭乗ボーナスマイル:+25%(一般カードの+10%から大幅アップ)
- 海外旅行傷害保険:最高5,000万円(一般カードの5倍)
- ショッピングマイル還元率:0.5%(10マイルコース加入で1.0%)※一般カードと同じ
ワイドカードを選ぶべきケース
正直に申し上げると、ワイドカードはやや中途半端な立ち位置にあります。年会費がゴールドカードに近い割に、空港ラウンジが使えないなどの制約があるためです。
しかし、以下のような方にとってはワイドカードが最適解になり得ます。
- 年に数回ANA便に搭乗する方:搭乗ボーナスマイル+25%の恩恵が大きい
- SFC(スーパーフライヤーズカード)の取得を目指している方:ワイドカード以上でSFCへの切り替えが可能
- 旅行保険を重視するが、ゴールドカードの年会費は払いたくない方
⚠ 注意:ワイドカードで10マイルコースに加入すると、年会費7,975円+10マイルコース6,600円(VISA/Mastercard)=合計14,575円となり、ANAワイドゴールドカードの年会費15,400円とほぼ変わらなくなります。ショッピング利用が多い方は、最初からゴールドカードを検討した方がコストパフォーマンスが良いケースが多いです。
ワイドカードとゴールドカードの損益分岐点
ワイドカードとゴールドカードのどちらが得かは、「年間のカード利用額」と「年間の搭乗回数」によって決まります。
ゴールドカードは10マイルコースの年会費が不要(自動的にマイル還元率1.0%)なので、ショッピング利用が年間50万円以上ある方は、ゴールドカードの方がトータルでお得になる傾向があります。
一方、カード利用額は少ないが搭乗回数が多い方は、ワイドカードでも十分にマイルを貯められます。ただし、ゴールドカードの搭乗ボーナスも+25%と同率なので、やはりゴールドカードを選ぶ合理性が高いと言えるでしょう。
ANAワイドゴールドカード:コスパ最強の人気グレード
ANAカードの中で最も人気が高く、「コストパフォーマンス最強」と評されることが多いのが、ANAワイドゴールドカード(通称:ANAゴールドカード)です。マイラーの間では「迷ったらゴールド」と言われるほど、バランスの取れた1枚です。
ANAゴールドカードの基本スペック
| 項目 | VISA / Mastercard | JCB | AMEX | ダイナース |
|---|---|---|---|---|
| 年会費(本会員) | 15,400円(税込) ※割引条件あり |
15,400円(税込) | 34,100円(税込) | 29,700円(税込) |
| 家族会員年会費 | 4,400円(税込) | 4,400円(税込) | 17,050円(税込) | 6,600円(税込) |
| 入会・継続ボーナスマイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
| 搭乗ボーナスマイル | +25% | +25% | +25% | +25% |
| ショッピングマイル還元率 | 1.0%(自動移行) | 1.0%(自動移行) | 1.0%(100円=1マイル) | 1.0%(100円=1マイル) |
| 空港ラウンジ | 国内主要空港+ハワイ | 国内主要空港+ハワイ | 国内主要空港+海外一部 | 国内主要空港+海外800カ所以上 |
| 海外旅行傷害保険 | 最高5,000万円(自動付帯) | 最高1億円 | 最高1億円 | 最高1億円(自動付帯5,000万円) |
ゴールドカード最大の魅力:マイル還元率1.0%が標準
ANAゴールドカードの最大の魅力は、追加費用なしでマイル還元率1.0%が実現できる点です。
一般カードの場合、マイル還元率を1.0%にするには「10マイルコース」に別途年会費5,500〜6,600円を支払う必要があります。しかし、ゴールドカードでは標準でポイントからマイルへの移行レートが「1ポイント=10マイル」に設定されているため、余計なコストがかかりません。
例えば、年間200万円をカードで決済した場合、獲得できるショッピングマイルは20,000マイル。これだけで東京〜沖縄の往復特典航空券(レギュラーシーズン18,000マイル)に手が届きます。
VISA/Mastercardの年会費割引テクニック
三井住友カード発行のANAワイドゴールドカード(VISA/Mastercard)には、年会費を大幅に引き下げる方法があります。
- マイ・ペイすリボ登録+年1回以上のリボ払い手数料発生:年会費が割引される場合あり
- WEB明細サービス利用:年会費の割引対象になる場合あり
これらの条件を活用すると、実質的な年会費を11,550円程度まで抑えられる可能性があります。ただし、リボ払いの手数料が発生するため、繰上返済の設定を適切に行う必要があります。
⚠ 注意:マイ・ペイすリボを活用した年会費割引は、リボ払いの仕組みを十分に理解した上で利用してください。繰上返済の設定を忘れると、高額なリボ手数料が発生し、年会費割引分以上の損失となる恐れがあります。リボ払いに不慣れな方は、通常の年会費で利用することを強くおすすめします。
ゴールドカードの付帯特典
マイル還元率以外にも、ゴールドカードならではの特典が充実しています。
①空港カードラウンジ
国内主要空港のカードラウンジを無料で利用できます。ソフトドリンク、Wi-Fi、電源コンセントが完備された落ち着いた空間で、搭乗前のひとときを快適に過ごせます。
②充実の旅行保険
海外旅行傷害保険が自動付帯(VISA/Mastercard)で最高5,000万円、JCBやAMEXでは最高1億円まで補償されます。国内旅行保険も付帯しており、旅行時の安心感が格段に向上します。
③ショッピング補償
カードで購入した商品が破損・盗難に遭った場合、年間最高300万円まで補償される「お買物安心保険」が付帯しています。
④ビジネスクラス専用カウンターでのチェックイン
ANA国際線利用時、ゴールドカード会員はビジネスクラスカウンターでチェックインが可能です(AMEX・ダイナースの場合)。混雑を避けてスムーズに手続きできます。
長距離フライトの快適さにこだわる方は、マイルで特典航空券を獲得するだけでなく、機内での過ごし方にも投資する価値があります。例えば、ノイズキャンセリングヘッドホンがあれば、エンジン音を気にせず映画や音楽を楽しめ、長距離フライトの快適さが格段にアップします。
ANAプレミアムカード:最上級の特典とステータス
ANAプレミアムカードは、ANAカードの中で最上位に位置するグレードです。年会費は高額ですが、それに見合う圧倒的な特典とサービスが用意されています。「マイルを極める」方にとって、究極の1枚と言えるでしょう。
ANAプレミアムカードの基本スペック
- 年会費(VISA/Mastercard):77,000円(税込)
- 年会費(JCB):77,000円(税込)
- 年会費(AMEX):165,000円(税込)
- 年会費(ダイナース プレミアム):170,500円(税込)
- 入会・継続ボーナスマイル:10,000マイル
- 搭乗ボーナスマイル:+50%
- ショッピングマイル還元率:1.5%(AMEX・ダイナースは1.0%〜最大3.0%)
プレミアムカードだけの特別な特典
ANAプレミアムカードには、下位グレードにはない特別な特典が多数用意されています。
①ANA LOUNGE(ANAラウンジ)の利用
一般的なカードラウンジではなく、航空会社が運営するANA LOUNGEを無料で利用できます。アルコールを含むドリンク、軽食、シャワールームなどが完備された上質な空間です。通常はプレミアムクラス(国内線)やビジネスクラス(国際線)以上の搭乗客しか利用できないラウンジですが、プレミアムカード会員はエコノミークラスの搭乗でも利用可能です。
②プレミアムメンバーサービス
ANAプレミアムカード会員は、ANA国際線のアップグレードに使えるポイントの付与や、優先搭乗、手荷物優先受取りなど、航空会社の上級会員に近いサービスを一部受けることができます。
③コンシェルジュサービス
VISA/Mastercard(プラチナ相当)やAMEX、ダイナースのプレミアムカードには、24時間対応のコンシェルジュサービスが付帯しています。レストランの予約、旅行の手配、チケットの確保など、さまざまな依頼に応じてくれます。
④最高レベルの旅行保険
海外旅行傷害保険は最高1億円、国内旅行傷害保険も最高1億円と、業界トップクラスの補償内容です。家族特約も充実しており、家族旅行でも安心です。
プレミアムカードの年会費は本当に元が取れるのか?
年会費77,000円(VISA/Mastercard/JCB)と聞くと「高い」と感じる方が多いでしょう。しかし、冷静に計算すると意外にも元が取れるケースがあります。
<年会費77,000円の元を取る計算例>
- 継続ボーナスマイル:10,000マイル(1マイル2円換算で20,000円相当)
- ショッピング還元率1.5%で年間300万円利用:45,000マイル(90,000円相当)
- ANAラウンジ利用:年6回利用で約18,000円相当
- コンシェルジュサービス・旅行保険:プライスレス
上記の試算だけでも128,000円以上の価値となり、年会費を大きく上回ります。特に年間のカード利用額が300万円を超え、かつ頻繁にANA便を利用する方にとっては、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。
💡 ポイント:ANAプレミアムカードのマイル還元率は1.5%(VISA/Mastercard/JCB)。さらにANAカードマイルプラス加盟店ではボーナスマイルが加算されるため、実質還元率が2.0%以上になるケースも珍しくありません。セブン-イレブン、スターバックス、マツモトキヨシなど日常的に利用する店舗が対象になっているため、日常の買い物でもハイペースでマイルが貯まります。
全グレード徹底比較:あなたに最適なANAカードはどれ?
ここまで各グレードの特徴を個別に解説してきましたが、改めて一覧表で比較してみましょう。自分のライフスタイルに合ったカードを見つける参考にしてください。
ANAカード全グレード比較表(VISA/Mastercard基準)
| 比較項目 | 一般カード | ワイドカード | ゴールドカード | プレミアムカード |
|---|---|---|---|---|
| 年会費 | 2,200円 | 7,975円 | 15,400円 | 77,000円 |
| マイル還元率 | 0.5% (1.0%は追加費用要) |
0.5% (1.0%は追加費用要) |
1.0% (追加費用不要) |
1.5% (追加費用不要) |
| 入会・継続マイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル | 10,000マイル |
| 搭乗ボーナス | +10% | +25% | +25% | +50% |
| 空港ラウンジ | × | × | カードラウンジ | ANA LOUNGE |
| 海外旅行保険 | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
| コンシェルジュ | × | × | × | ○ |
| SFC切替 | × | ○ | ○ | ○ |
年間利用額別おすすめグレード
ANAカード選びで最も重要な指標は「年間いくらカードで決済するか」です。利用額別のおすすめグレードを具体的にご紹介します。
年間利用額50万円未満 → ANA一般カード
利用額が少ない場合、10マイルコースの追加費用を考えるとコスト効率が悪くなります。一般カード+5マイルコース(追加費用なし)で、マイル還元率0.5%のまま運用するのが合理的です。継続ボーナス1,000マイルだけでも年会費分の価値はあります。
年間利用額50万〜150万円 → ANAゴールドカード
この利用額帯が最もゴールドカードのコスパが輝く領域です。例えば年間100万円利用で10,000マイル+継続ボーナス2,000マイル=12,000マイル。空港ラウンジや保険も含めると、年会費15,400円は十分にペイします。
年間利用額150万円以上 → ANAプレミアムカード
利用額が大きいほど、ゴールド(1.0%)とプレミアム(1.5%)の還元率差が効いてきます。年間300万円利用なら、プレミアムはゴールドより15,000マイル多く獲得でき、継続ボーナスの差(8,000マイル)も加わって、年会費差を上回るリターンが得られます。
発行ブランド(VISA / JCB / AMEX / ダイナース)の選び方
グレードが決まったら、次は発行ブランドの選択です。各ブランドの特徴を簡潔にまとめます。
VISA / Mastercard(三井住友カード発行)
- 世界中での決済対応力が最も高い
- 年会費割引の手段がある(マイ・ペイすリボ等)
- iD搭載・Apple Pay対応
- 迷ったらVISAが最も無難な選択
JCB
- 10マイルコースの年会費がVISAより1,100円安い(一般・ワイドカード)
- Oki Dokiランド経由のネットショッピングでポイントアップ
- QUICPay搭載
- 海外での対応力はVISAに劣る
AMEX
- 一般カードでもマイル還元率1.0%が標準(追加費用不要)
- ゴールドカードは年会費34,100円と高額
- 空港ラウンジの選択肢が広い
- ステータス性が高い
ダイナース
- ゴールドカード以上のみ
- 世界800カ所以上の空港ラウンジが利用可能
- 年会費は高いがラウンジサービスは最強
- グルメ特典が充実
SFC(スーパーフライヤーズカード)への道:ANAカード選びの重要ポイント
ANAカード選びを語る上で避けて通れないのが、SFC(スーパーフライヤーズカード)の存在です。SFCは、ANAの上級会員資格を半永久的に維持できる特別なカードであり、多くのANAマイラーの最終目標とも言える存在です。
SFCとは?その驚異的な特典
SFCは、ANAのプレミアムメンバーステータス「プラチナ」以上を獲得した方だけが申し込めるカードです。一度発行すると、年会費を払い続ける限りANAの上級会員資格を維持できます。
主な特典は以下の通りです。
- ANA LOUNGE(ANAラウンジ)の利用(同行者1名まで)
- スターアライアンスゴールドメンバーの資格
- 優先チェックイン(ビジネスクラスカウンター利用可)
- 優先搭乗
- 手荷物優先受取り
- 座席アップグレードのポイント付与
- 予約時の空席待ち優先
SFC取得に必要なANAカードのグレード
SFCへの切り替えは、ワイドカード以上のグレードのANAカードを持っている場合に可能です。一般カードからは直接切り替えできないため、SFC取得を見据えている方は最初からワイドカード以上を選んでおくと良いでしょう。
SFCに切り替えた際の年会費は、ベースとなるカードのグレードによって変わります。
- SFC一般カード(ワイドカードベース):SFCの設定なし(ワイドカード以上が必要)
- SFCゴールドカード:16,500円(税込)程度
- SFCプレミアムカード:77,000円(税込)程度
💡 ポイント:SFC修行(プラチナステータス獲得のための搭乗)を検討している方は、修行開始前にANAワイドゴールドカード以上を発行しておくことを強くおすすめします。搭乗ボーナスマイル+25%の恩恵を修行期間中から受けられるだけでなく、修行完了後にスムーズにSFCゴールドカードへ切り替えられます。
SFC修行のコスト目安
SFCを取得するためには、1月〜12月の1年間でプレミアムポイント(PP)50,000ポイントを獲得する必要があります。
効率的なルートとしてよく知られているのは以下の通りです。
- 羽田〜沖縄(那覇)路線:片道約2,860PP(プレミアムクラス利用時)
- 羽田〜石垣路線:片道約3,000PP以上
- 国際線(東南アジア路線):往復で5,000〜8,000PP程度
費用の目安としては、国内線をメインに修行する場合で約40万〜60万円、国際線を組み合わせる場合で約50万〜80万円程度が一般的です。この修行費用自体もANAカードで決済すればマイルが貯まるため、ゴールドカード以上を利用するメリットは非常に大きくなります。
SFC修行で空港を頻繁に利用する方は、持ち物にもこだわりたいところです。旅行用パスポートウォレットがあれば、ANAカード・パスポート・搭乗券・現金をまとめて管理でき、チェックインや保安検査場での出し入れがスムーズになります。
目的別ANAカードの賢い選び方とマイル活用術
ここからは、より具体的なシーン別のANAカードの選び方と、貯めたマイルの賢い活用方法をご紹介します。
ケース①:マイル初心者・学生の方
おすすめ:ANA一般カード(VISA)または ANA学生カード
学生の方であれば「ANAカード(学生用)」が断然おすすめです。在学中は年会費無料で、マイル還元率も一般カードと同等。さらに、卒業後にANA一般カードへ自動的に切り替わる際に2,000マイルのボーナスがもらえます。
社会人でマイル初心者の方は、まずANA一般カード(VISA)で半年〜1年間使ってみて、マイルの貯まるペースを体感してください。年間の利用額が50万円を超えてきたら、ゴールドカードへの切り替えを検討するタイミングです。
ケース②:出張が多いビジネスパーソン
おすすめ:ANAワイドゴールドカード(VISA)
出張でANA便を月1回以上利用し、経費精算も含めて年間のカード利用額が100万円を超える方には、ゴールドカードが最適です。搭乗ボーナスマイル+25%、空港ラウンジ、充実した旅行保険のすべてが、出張の多いビジネスパーソンの日常にフィットします。
さらに、出張で貯まったマイルをプライベートの旅行に使えるのも大きなメリット。年間30回搭乗(東京〜大阪往復15回相当)する方なら、搭乗マイルだけで海外旅行の特典航空券に手が届く計算です。
ケース③:家族旅行でマイルを活用したいファミリー層
おすすめ:ANAワイドゴールドカード(JCBまたはVISA)+家族カード
家族でマイルを効率的に貯めるなら、ANAカードファミリーマイルの活用が鍵です。本会員と家族カード会員のマイルを合算して特典航空券に交換できるため、家族全員分の航空券が驚くほど早く手に入ります。
例えば、夫がゴールドカード(本会員)、妻が家族カードを持ち、日常の買い物をすべてカード決済にした場合:
- 年間利用額200万円 × 還元率1.0% = 20,000マイル
- 継続ボーナスマイル = 2,000マイル
- 搭乗ボーナスマイル(年4回搭乗として)= 約2,000マイル
- 合計:約24,000マイル/年
2年間で約48,000マイル。これは東京〜ソウル往復2人分(1人15,000マイル×2=30,000マイル)に十分な量です。
ケース④:年間決済額が大きいヘビーユーザー
おすすめ:ANAプレミアムカード(VISA/Mastercard)
年間のカード利用額が300万円を超える方は、プレミアムカードの恩恵を最大限に受けられます。マイル還元率1.5%で年間300万円利用すると45,000マイル。これにANAカードマイルプラス加盟店でのボーナスマイルを加えると、年間50,000マイル以上の獲得も現実的です。
50,000マイルあれば、東京〜ハワイのエコノミー往復特典航空券(レギュラーシーズン40,000マイル)を毎年発券できます。ANAラウンジの利用やコンシェルジュサービスも含めると、旅行の質が劇的に向上するでしょう。
マイルの賢い使い方
貯めたマイルの使い方によって、1マイルあたりの価値は大きく変わります。
- 国際線ビジネスクラス特典航空券:1マイル=5〜10円以上の価値(最も高価値)
- 国際線エコノミークラス特典航空券:1マイル=2〜4円程度
- 国内線特典航空券:1マイル=2〜3円程度
- ANA SKYコイン交換:1マイル=1.2〜1.7円程度(会員ステータスにより変動)
- 提携ポイント交換・商品交換:1マイル=1円程度(最も低価値)
マイルの価値を最大化したいなら、国際線ビジネスクラスの特典航空券に使うのが圧倒的におすすめです。例えば東京〜ニューヨークのビジネスクラスは通常50万円以上しますが、特典航空券なら75,000〜90,000マイルで発券可能。1マイルあたり5円以上の価値になります。
ANAカードに関するよくある質問(FAQ)
Q1. ANAカードは複数枚持つことはできますか?
はい、異なるブランドであれば複数枚持つことが可能です。例えば、ANA VISA ゴールドカードとANA JCB 一般カードの2枚持ちが可能です。ただし、同じブランド(例:ANA VISA一般カードとANA VISAゴールドカード)の同時保有はできません。2枚持ちのメリットとしては、それぞれのブランドの特典を享受できること、決済ブランドの使い分けができることなどが挙げられます。
Q2. ANAカードからANAカードへのグレード変更はできますか?
はい、同一ブランド内でのグレード変更(アップグレード・ダウングレード)が可能です。例えば、ANA VISA一般カードからANA VISAゴールドカードへの切り替えができます。切り替え時にはカード番号が変わることがありますので、公共料金やサブスクリプションの支払い設定を更新する必要がある点にご注意ください。
Q3. 10マイルコースには必ず加入すべきですか?
年間のカード利用額によります。年間利用額が約60万円以上の場合は、10マイルコースに加入した方がマイル獲得量が増え、追加費用を上回るメリットが得られます。逆に利用額が少ない場合は、5マイルコース(追加費用なし)のままの方がトータルコストは抑えられます。なお、ゴールドカード以上は自動的にマイル還元率1.0%以上なので、10マイルコースへの加入は不要です。
Q4. ANAカードの入会キャンペーンは利用すべきですか?
絶対に利用すべきです。ANAカードでは定期的に入会キャンペーンが実施されており、条件を満たすと数千〜数万マイルのボーナスマイルが獲得できます。2026年現在も各種キャンペーンが展開されていますので、公式サイトで最新情報を確認してから申し込むことをおすすめします。特に、「入会後3ヶ月以内に○万円利用で○マイルプレゼント」といった条件付きキャンペーンは、獲得マイル数が大きくなる傾向があります。
Q5. ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードとは何ですか?
これは三井住友カード発行のANA一般カードの派生版で、TOKYU POINT(東急ポイント)とPASMO機能が一体化したカードです。東急沿線にお住まいの方や東急グループの店舗をよく利用する方に特に人気があります。TOKYU POINTをANAマイルに交換できるため、「陸マイラー」活動において効率的にマイルを貯める手段として注目されています。年会費は一般カードと同額の2,200円(税込・初年度無料)です。
Q6. ANAカードの審査は厳しいですか?
カードのグレードによって審査基準は異なります。一般カードは安定した収入があれば比較的通りやすいと言われています。ゴールドカードは年収や勤続年数がやや重視される傾向にあり、プレミアムカードはさらに高い基準が設けられています。ただし、具体的な審査基準は公表されていないため、他社のクレジットカードで良好な利用実績を積んでおくことが、審査通過の近道と言えるでしょう。
Q7. マイルの有効期限はどのくらいですか?
ANAマイルの有効期限は獲得から36ヶ月(3年間)です。有効期限を過ぎたマイルは自動的に失効します。ただし、ANAダイヤモンドサービスメンバーやANAミリオンマイラーなど、一部の上級会員はマイルの有効期限が延長される特典があります。マイルを失効させないためには、計画的に特典航空券やANA SKYコインへの交換を行うことが重要です。
⚠ 注意:ANAマイルの有効期限は3年間ですが、ポイントからマイルへの移行タイミングによっては実質的な有効期限を延ばすことも可能です。例えば、JCBのOki DokiポイントやVISAのVポイントの有効期限とマイル移行のタイミングを戦略的に管理することで、マイルの失効リスクを最小化できます。ただし、ポイント自体にも有効期限がありますので、定期的な確認を怠らないようにしましょう。
まとめ:2026年のANAカード選びで失敗しないために
ここまでANAカードの全グレードを徹底的に比較・解説してきました。最後に、重要なポイントを箇条書きで整理します。
- ANA一般カード:年会費2,200円で始められるマイル入門カード。年間利用額50万円未満の方に最適
- ANAワイドカード:搭乗ボーナス+25%、保険充実。SFC取得を見据える方の選択肢だが、ゴールドとの差が小さい
- ANAゴールドカード:マイル還元率1.0%が追加費用なしで実現。空港ラウンジ・保険も充実し、コスパ最強の人気グレード
- ANAプレミアムカード:マイル還元率1.5%、ANAラウンジ利用可、コンシェルジュ付き。年間利用額150万円以上のヘビーユーザー向け
- 発行ブランドは、汎用性ならVISA、ポイント活用ならJCB、ステータスならAMEX・ダイナースが目安
- SFC取得を目指すなら、最初からワイドカード以上(おすすめはゴールドカード)を選択
- マイルの価値を最大化するなら、国際線ビジネスクラス特典航空券への交換がベスト
- 入会キャンペーンは必ず活用し、初期マイルを最大限獲得しよう
ANAカードは、日常の買い物を「旅のマイル」に変えてくれる強力なツールです。自分のライフスタイルに合ったグレードとブランドを選ぶことで、毎年の旅行がぐっと身近なものになるでしょう。
迷ったら、まずはANAワイドゴールドカード(VISA)をおすすめします。年会費とマイル還元率、付帯特典のバランスが最も優れており、多くの方にとって「最適解」となるカードです。
おすすめ関連商品:マイル旅行をもっと快適にするアイテム
ANAカードでマイルを貯めて特典航空券をゲットしたら、旅行をもっと快適にするアイテムも揃えておきましょう。ここでは、マイル旅行に役立つおすすめグッズをご紹介します。
-
旅行用パスポートウォレット
ANAカード・パスポート・搭乗券・現金をまとめて管理できるトラベルウォレット。チェックインや保安検査場でのスムーズな出し入れに最適です。複数のカードスロットがあるものを選べば、ANAカードと他のカードの使い分けも楽になります。 -
トラベルネックピロー
長距離フライトで快眠できるかどうかは、旅の満足度を大きく左右します。低反発素材のネックピローなら首をしっかりサポートし、エコノミークラスでも快適に睡眠が取れます。マイルで取った特典航空券のフライトをより快適に過ごしましょう。 -
ノイズキャンセリングヘッドホン
エンジン音や周囲の騒音をカットし、機内エンターテイメントや音楽を存分に楽しめます。特にマイルで行く長距離フライト(ハワイ、ヨーロッパなど)では、快適さが格段にアップする必須アイテムです。 -
機内持ち込みスーツケース(軽量)
マイル旅行に最適な軽量・機内持ち込みサイズのスーツケース。LCC区間との組み合わせや、短期旅行ではこのサイズが大活躍します。軽量モデルなら3kg以下のものも多く、荷物の重量制限を気にせず旅行を楽しめます。
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